冷凍技術を活用し地方創生 新たなサプライチェーン構築
冷凍技術を活用した地方創生事業を推進しています
3行でわかる
- 収穫の時期と、食べられる時期がずれる。そのずれのために捨てられてきた一次産品を、冷凍を挟んで通年の商品に置き換える事業を進めています。
- 扱うのは、規格外の農産物、値のつかない未利用魚、処理が需要と合わないジビエ・畜産物など、これまで市場の外にあったものから順に。
- 設備の導入で終わりにしません。凍結の条件、保管、販路、資金までを一本の線でつなぎ、地域に残る事業として組み立てます。
01お知らせの内容
当社は、冷凍技術を活用した地方創生事業を、広島県内および連携する地域で推進しています。産地に急速冷凍の設備を置き、これまで値がつかず廃棄されてきた一次産品を、年間を通じて出荷できる商品へ組み替える取り組みです。
地域の産品が売れないのは、質が低いからではありません。採れる時期が短く、量が読めず、安定して届けられない——買う側が求める条件を満たせないことのほうが、はるかに多い。畑と海の側に問題があるのではなく、産地と市場のあいだに、時間を受け止める場所がないだけです。
02冷凍は「時間の関所」である
冷凍とは、保存の道具である以前に、時間に関所を設ける技術です。収穫の山を一度受け止め、需要のあるときに、必要な量だけ通す。
収穫は数週間に集中し、需要は一年かけて平らに続きます。この二つの形が合わないかぎり、余った分は必ずどこかで落ちる。値が崩れるか、畑に戻されるか、そのどちらかです。関所を一つ置くだけで、同じ収穫が別の形で流れはじめます。
03対象とする領域
優先するのは、すでに値がついているものではなく、値がつかないまま処理されてきたものです。仕入れの競争が起きていない場所ほど、関所を置いたときの差が大きくなります。
| 領域 | これまで | 冷凍を挟んだあと |
|---|---|---|
| 規格外の農産物 | 形と大きさで外れ、出荷されずに畑へ戻る | 下処理して凍結し、通年供給の加工原料へ |
| 未利用魚・低利用魚 | 量が読めず不定形で、市場の規格に乗らない | 一尾単位で凍結し、小口の販路と外食へ |
| ジビエ・畜産物 | 処理場の稼働と需要の時期が合わない | 部位ごとに保管し、需要のある月に出す |
| 学校給食・観光 | 地元産は季節と量に左右され、献立に組めない | 定常調達が成り立ち、地域内で金が回る |
04進め方
設備を入れて終わる事業にはしません。凍結機は、線の一部です。前後がつながっていなければ、庫内で在庫が眠るだけになります。
当社は、事業の組成、地域および事業者との調整、資金の設計を担います。すでに再生可能エネルギー、循環型産業、地域共生圏の各分野で進めてきた枠組みを、そのまま食の領域へ延ばすものです。
冷凍は、新しい技術ではありません。新しいのは、置く場所です。産地の出口ではなく、捨てられる手前に置けば、同じ設備がまったく別の意味を持ちます。
捨てられてきたものを、値のつくものへ。関所は、そこに建てます。
Re:design to Re:born. One gate at a time.
〒731-5136 広島県広島市佐伯区楽々園4-8-2 岡ビル3F
本件に関するお問い合わせは、当社ウェブサイトのお問い合わせフォームより承ります。
https://7hg.co.jp/
出典・注記
- 食品ロス発生量(令和6年度推計・およそ461万トン):農林水産省・環境省・消費者庁 公表(2026年6月30日)。
- 本文中の産地での廃棄に関する記述は、当社の調査および事業者からの聞き取りに基づく。


